2024年5月15日「奈良・御所市で4歳女児がスライドドアから転落事故。母親の運転する車にひかれる」という衝撃的なニュースが目に飛び込んできました。
えっ?
どうして?
なぜスライドドアが開いてたの?
チャイルドシートは?
ニュースを見た直後、オロオロしてちょっとパニック状態になったのを覚えています。
と同時に、事故が起きた直後の4歳女児と母親の姿を想像して、とてつもない恐怖感におそわれ胸が苦しくなりました…
近ごろ相次いで起きる子どもの事故…
どうしてこんなにも子どもの事故が多いのでしょうか…
スライドドアの車を運転したことがない私には、なぜこのような事故が起きてしまったのかがとても気になりました…
このような痛ましい事故がもう二度と起きてほしくないという思いから、今回、奈良県御所市で起きたスライドドアから子どもが転落した事故を起こした車の車種や、スライドドアの安全性、車を運転する母親が注意すべき点についてまとめていきたいと思います。
バック走行中スライドドアから子どもの転落事故
事故が起きたのは2024年5月15日の午前11時すぎ。
場所は、奈良・御所市の「ファミリーマート青翔高校前店」の駐車場。
買い物を済ませた母親(32)と娘(4)がワンボックスカーに乗り込み、バックで走行を始めた直後、後部座席に乗っていた娘がスライドドアから転落し、「女の子が車に頭をひかれた」と店員が消防に通報。
防犯カメラにも、母親がワンボックスカーをバックさせていたところ、女の子が何らかの原因でスライドドアから車の外に転落、そのままひかれたという映像が残っています。
また、車内にチャイルドシートはありましたが後部座席の助手席側についており、女の子は運転席側のスライドドアから転落しています。
母親は「子どもがスライドドアから落ちた」と話しており、警察が事故当時のいきさつを調べていますが、事故から数日が経過しているのに、いまだに母親から詳しい話を聞けていない状態が続いているとのこと。
女の子は頭の骨を折るなどの大けがをし病院に搬送されましたが、今もなお意識不明の重体です。
スライドドアは本当に安全なのか
車内にチャイルドシートはあったということなので、子どもがチャイルドシートにきちんと座っていることを確認していれば防げた事故だということは、誰の目にも明らかです。
でも、もしかしたらその日は、いつもと違う何かが起きていたのではないでしょうか…?
いつもならチャイルドシートは使っていたのに、なぜかこの日の母親は、チャイルドシートに意識がいかなかったほど何か急いでいて、その確認を怠ってしまったのかもしれない…
実は、女の子はとてもしっかり者で、いつもなら車に乗ったときには自分からチャイルドシートに座り、ベルトもしめていたのかもしれない…
いつもならピッタリと閉まるはずのスライドドアに、何か物がはさまって開いてしまったのかもしれない…
ひょっとして、スライドドアに何か不具合が生じたのかもしれない…
そんな考えが私の中では捨てきれなかったのです。
車種は何だったのか?
まず、事故を起こした車の車種は「トヨタ・アルファード」です。
アルファードはワンボックスカーの中では大型で、室内空間が広いことで人気があります。
スライドドアの車は開口部も広く、乗り降りがラクで子どもを乗せやすいことが最大のメリット。
乗り降りの際にとなりの車などにドアをぶつける心配がないことも、スライドドアが選ばれる大きな理由のひとつですね。
そして、ネット上にはこんなコメントがありました【引用元:Yahooニュース】
この年齢は自分でシートベルト外せるようになる子もいるし、自動のスライドドアも開けられます。
内側から開かないようにドアロックを設定してなかったように思えるので、お母さんとしては「まさか自分でドアを開けてしまうとは…」という状況だったのではないでしょうか?
窓からの転落と同じで、子どもは日々成長していますから、昨日まで出来なかった事が、今日は出来るようになってる事があります。
お子さまが早く回復しますように…
うちはヴェルファイア(システム的にアルファードと同じ)に乗ってるけど、パワースライドドアが開いたまま走ればアラーム鳴る。
でも、つまり開いてても走れる。
自動開閉だから、閉める動作をすれば自動でしっかり閉まる。
閉まってる最中に開ける動作をすれば、また反対に開いていく。
ここのお子さんが勝手に開けた可能性はあるけど、うちに関してはチャイルドロックかけてて、後席のドアは閉まった状態からは、内側からは開けられないようになっている。
アルファードも同じ機能が付いている。
チャイルドシートに子供を乗せていなかった、チャイルドロックをかけていなかった… ということかしら。
チャイルドロックは、アルファードの取扱説明書にチャイルドプロテクターという名称で記載がありました。
Aは解錠、Bで施錠。
スライドドア部分にロックがついており、Bの位置で施錠され車の中からは開けることができなくなります。
車の外から開ける場合は、ドアロックを解除しスライドドアハンドルで開閉が可能。
万が一、車内からスライドドアを開けるには、ドアガラスを開けて手を出し、車外のドアハンドルを引くと開きます。
小さな子どもが乗る場合には、このチャイルドプロテクターが有効な対策ではないでしょうか。
スライドドアの事故はどういう時に起きる?
スライドドアの事故で一番多いのは、手や身体をはさんでしまうことです。
調べていて以外と多いなと感じたのが、スライドドアが閉まっているときにシートに座った状態でうっかり手を出してしまい、スライドドアのうしろ側部分に手がはさまってしまうことなんです。
うしろを振り向かずにシートベルトを取ろうとしたタイミングや、シートをつかんでいたつもりが実はドアのフチだった、ということがあったようです。
大人にでも起こりうる事故なので、スライドドアが閉まるときは小さいお子さんへは「手はひざの上にね」と日頃から声をかけ、見守ることが大切ですね。
そして、今回のスライドドアからの転落については次のようなことが考えられます。
●スライドドアが閉まりきっていないのに車を動かしてしまった
●子どもが誤ってドアスイッチに触れてしまい、スライドドアが開いてしまった
●スライドドアに異物がはさまり、センサーが作動してドアが開いてしまった
●スライドドアを閉め忘れてしまった
小さな子どもなら車が動いたその揺れでバランスをくずし、転落となってもおかしくありません。
どんな状況でもやはり、子どもを守るためにはチャイルドシートの使用が必須だということは言うまでもないでしょう。
とはいえ、チャイルドシートを猛烈に嫌がりすわってくれない子どもたちがいて、親たちを悩ませている事例もとても多いのです。
私も過去に当時8ヶ月だった子どもを後部座席のチャイルドシートに乗せ、二人だけで高速道路を使って移動していたとき、寝ていた子どもが目を覚まし、抱っこをして欲しかったようでギャンギャンと泣き始めました。
サービスエリアもほとんどない高速道路なのでどうすることもできず、バックミラーで子どもの様子をチラチラ確認しながら、数分くらいだったでしょうか、そのまま運転していました。
しかし、あまりに泣き方がひどいのでパッと振り返ってみると、なんとチャイルドシートのべルトにからまって宙吊りに。
急いで道幅の広い路肩を探して車を止め、事なきを得ましたが、スピードが出ているだけでも緊張状態なのに、そのうえ子どもが宙吊りだなんて…本当にビックリです。
しばらくそこで自分自身と子どもを落ち着かせ、気持ちを切り替えてまた運転を再開したということがありました。
暴れ、のけぞり、泣きわめく子どもに何とかしてすわってもらおうと、お気に入りのDVDを流したり、食べ物や飲み物を与えたりしながら気を紛らわし、保育園や幼稚園の送迎に買い物と、あらゆる場所に車社会において母親は子どもを連れて日々出かけていくのです。
大人でも、
ちょっとだけだから…
すぐそこまでだから…
と、シートベルトをせずに運転をして「シートベルト装着義務違反」で取り締まりを受けている人を見かけます。
ですが、シートベルトは「あなたや大切な人を守るための命綱」であることを決して忘れないでください。
事故を起こした母親の気持ちを思うと苦しくなる…
私にも子どもがいます。
なので、わが子を自分の運転する車でひいてしまった母親のことを考えると、とても恐ろしい感情に包まれて胸が苦しくなります…
きっと猛烈に自分を責め、後悔し、あの時に時間を戻せたら…と涙しているのではないでしょうか…
警察がまだ母親から事故当時の詳しいいきさつを聞けていないのも、母親の精神状態がよくないからなのではないかと思います…
どこまでも、もう二度とこんな悲劇が起こらないようにと願うばかりです。
車はとても便利な乗り物で、私自身も日常生活にはかかせないものとなっています。
しかし、常に危険とも隣り合わせであることもまた事実です。
くれぐれも車を運転するときには、ひと呼吸おいてシートベルトと安全確認を忘れないでください。
意識不明の女の子がどうか無事に回復することを、心からお祈りします。